飛べない鳥
俺は携帯を手に取り、電話の相手を見る。



『美咲?』


電話の相手は美咲だった。
俺は通話ボタンを押し、携帯を耳に当てた。



『美咲?』



『あっ遥斗?バイトのことなんだけど、明日の5時に面接に来て欲しいって!』


『5時?分かった。場所ってどこ?』



『さっきあげた紙の裏面に地図載ってるから分かるよ!』



『そっか、履歴書とかは?』


俺は電話をしながら、
制服のポケットの中から紙切れを取りだし、裏面を見る。


美咲の言う通り、裏面には地図が載ってあった。




『履歴書はいらないって!突然だからって』



『おっけ、分かった』



『宜しくね!じゃあまたね』



『おう』




─…プツ…ツー…


美咲の声は聞こえなくなった。




…─その後の記憶はあまり覚えてない。


俺は風呂に入り、眠っていた。
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