飛べない鳥
俺が入ると可愛らしい音が鳴った。


中にはお客さんが何人かいて、会話を楽しんでいる。


その音に気付いたのか、奥の方から誰か出てきた。


きっとオーナーだろう。


見た目はすごく若い。
黒渕メガネをかけていて、茶色の髪の毛。
メガネの向こうの瞳がとても綺麗な人だ。



『あの、5時から面接の…』



『あぁ、橘君だよね?』



『そうです』



俺はぺこっと会釈をし、
オーナーを見た。


オーナーは笑顔で俺を奥へと案内してくれた。



そして面接開始。



『橘遥斗君だね?歳は16で、時間帯とか何時まで大丈夫?』



『10時とかまで余裕です』


そう俺が答えると、オーナーは書類に書いていく。



『そっか、うん。分かった。美咲ちゃんと友達なんだよね?』



『あっはい』



『うん、そっか。また後日連絡するから連絡先教えてもらえるかな?』



俺は連絡先を教え、ありがとうございましたと礼を言い、喫茶店をあとにした。
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