飛べない鳥
もうすぐで夕日が沈むというころ、俺は杏を送っていくため、杏の家の方向に向かう。



杏の家は高校からそんなに遠くはない。

俺と杏は短い時間を楽しんでいた。



『あっ遥斗!私の家ここ!』



杏が指をさした場所は、
大きな洋風の屋敷だ。


門が大きい…


杏はお姫様なのか?



俺は初めてみる大きな家に圧倒される。



『でけぇ…』



『そう?無駄に広いだけだよ!上がってく?』



『いや…今日はやめとくよ。また今度にするわ』



『そっか…今日は送ってくれてありがとう!これからも宜しくね?じゃあ、バイバイ!』



俺と杏は最後に、連絡先を教え合って、別れた。


杏はフワフワな髪の毛を揺らしながら、大きな屋敷に入って行った。



俺は杏が家に入っていくまで、ずっと見ていた。



そして来た道を戻っていく。
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