飛べない鳥
俺が唯に言うと、唯は、


『わざわざありがとうございます!』


と簡単に騙されていた。


俺と響と先生は、笑い合った。



車から見る夜の街は、
すごくキラキラとしていて眩しかった。


明るい街灯が、俺の瞳を輝かせた。



そして、俺は唯と響と先生と別れ、家に帰って行った。


部屋に入ると、俺は自分の目を疑うこととなる。



『なんだ…これ』



部屋中には数々の段ボールの山。
散らかった部屋。



そのままにして家を飛び出したことを忘れていた。




『はぁ…』



俺は転がっているものを段ボールの中にしまっていく。



『キーホルダー…』


そういえばさっき唯に自分が持っていたキーホルダーを渡したな…


宝物にしようと思ったのに…



俺はがっくりと肩を落とし、その場所に座りこんだ。

すると、ポケットの中のものが床に当たり、変な音が聞こえた。
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