飛べない鳥
俺はポケットの中にあるものを確かめるため、中をあさる。
ポケットから出てきたものは、キーホルダーと、ひとつの萎れた四ツ葉のクローバーだった。
『唯が入れたんだな…』
きっと後ろから抱きしめてきた時に入れたのだろう。
俺はキーホルダーを床に置き、四ツ葉のクローバーを眺めた。
しわしわになった四ツ葉のクローバー。
形がどうあれ、俺は嬉しかった。
そして俺は、分厚い辞書の間に四ツ葉のクローバーを入れた。
ページ数は、今日の日にち。
これは今日の思い出だ─…
俺は枕の横に隠れていた携帯を取り出す。
画面を見ると、何件かメールが来ていた。
その差出人は全て杏。
忘れていた…連絡することを…
俺は返事を返すため、文字を打っていく。
《明日、話があるから教室で待ってて?》
このメールの返事はすぐに来た。
ごめんね…杏…
ポケットから出てきたものは、キーホルダーと、ひとつの萎れた四ツ葉のクローバーだった。
『唯が入れたんだな…』
きっと後ろから抱きしめてきた時に入れたのだろう。
俺はキーホルダーを床に置き、四ツ葉のクローバーを眺めた。
しわしわになった四ツ葉のクローバー。
形がどうあれ、俺は嬉しかった。
そして俺は、分厚い辞書の間に四ツ葉のクローバーを入れた。
ページ数は、今日の日にち。
これは今日の思い出だ─…
俺は枕の横に隠れていた携帯を取り出す。
画面を見ると、何件かメールが来ていた。
その差出人は全て杏。
忘れていた…連絡することを…
俺は返事を返すため、文字を打っていく。
《明日、話があるから教室で待ってて?》
このメールの返事はすぐに来た。
ごめんね…杏…