飛べない鳥
『確かに、学校の校則には髪の色まで指定されていないが、この色はまずいと思わないか?』



『はい…』



…別にいいじゃねぇか…
お前に何が関係あんだよ。関係ねぇだろ?


と、心の中で叫んでいるが、その声は先生には当然聞えはしない。



『月曜日までちゃんとしてこい』



先生は最後にこう言って、俺から去って行った。


そして、俺は貴重な休みを削ってまで美容院に来ているというわけだ。



素直すぎだろ?俺。
月曜日、先生を驚かせてやる。



いざ、俺は美容院の入り口に向かって歩いていく。



空には太陽が浮かび、
地上をジリジリと焼いていく。



入り口のドアをゆっくりと開けていく。


冷房の涼しさが俺を快楽へと誘導させる。



美容院に入ると、美容院独特な匂いが鼻に入る。


この雰囲気が落ち着いたりするんだ。
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