飛べない鳥
やはり、好きな人は特別なんだ。
特別扱いをしても仕方ないだろう。


唯が特別なんだ─…


俺と光輝さんはずっと恋愛のことについて語っていた─…



──…美容院に来て数時間後、今鏡に信じれないものが写っている。



『…これ…』



『どうかな?』



光輝さんに任せた髪の毛が今までとは違う感じになっていた。


全体は茶色に染まっていて、所々にオレンジのメッシュが入っている。


髪の毛も切ったせいか、俺じゃないようにみえた。



『光輝さん…すげぇ…』



『そう?名付けて、光輝スペシャル!この髪の色、僕が高校時代の時の色なんだ』



『すごい…』



俺はただ《すごい》しか言えなかった。
何て言ったらいいか分からなくて…光輝さんを尊敬した。




『遥斗君には頑張って欲しいからね』




『光輝さん、ありがとうございました!』
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