飛べない鳥
俺は美咲の肩をぽんぽんと叩いき、顔を上げてこちらを見てくる美咲に向かって笑った。



美咲は安心したような笑顔を見せて、


『うん!待ってるね!』


と言い、俺達とは違う下駄箱に向かって行った。



俺は再び歩き出し、
校舎に入った。



早く唯に会いたいな…
そう思いながら階段を上っていく。



『響?最近先生とはどうなってんの?』



俺は響に質問すると、
響は一瞬、悲しい顔を見せた。


だが響はすぐにその顔を隠し、八重歯を見せながら笑ってきた。




『さぁ~ね?』



響は逃げるように階段を一段抜かして階段を駆け上がっていった。



響、俺を騙せたと思ってるわけ?



お前は嘘が下手だもんな。
顔に出やすいもんな。



何かあったのか?

話してくれよ、誤魔化したりするなよ。



お前と俺は親友だろ?
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