飛べない鳥
『じゃあ上手くいったわけ?』
俺が質問すると、響の声は聞こえなくなり、雑音だけが携帯から聞こえてくる。
俺は椅子に座り、響の答えを待った。
『遥斗?お前覚えてるか?』
『何を?』
響は静かな口調で淡々と話し始めた。
『泣くときは空を見上げて泣けって言ってくれたよな?いいものが貰えるって言ってただろ?』
『あぁ…』
『あの時見た世界がさ…今まで見たことがない世界だったんだ…』
響…泣いてるのか?
お前そんなに辛いのかよ…そんなに苦しいのかよ…
響の声を聞いていると、こっちまで切なくなってくる。
俺はなんて声をかけたらいい?
どんな言葉を選んだらいい?
『響…泣いてるのか?』
『泣いてねぇよ!俺が泣くわけねぇじゃん…』
強がるな、嘘をつくな。
響らしくねぇよ。
俺が質問すると、響の声は聞こえなくなり、雑音だけが携帯から聞こえてくる。
俺は椅子に座り、響の答えを待った。
『遥斗?お前覚えてるか?』
『何を?』
響は静かな口調で淡々と話し始めた。
『泣くときは空を見上げて泣けって言ってくれたよな?いいものが貰えるって言ってただろ?』
『あぁ…』
『あの時見た世界がさ…今まで見たことがない世界だったんだ…』
響…泣いてるのか?
お前そんなに辛いのかよ…そんなに苦しいのかよ…
響の声を聞いていると、こっちまで切なくなってくる。
俺はなんて声をかけたらいい?
どんな言葉を選んだらいい?
『響…泣いてるのか?』
『泣いてねぇよ!俺が泣くわけねぇじゃん…』
強がるな、嘘をつくな。
響らしくねぇよ。