飛べない鳥
『何でだよ!淳《あつし》だって和馬《かずま》だってお前に会いたいって言ってたし』
響の声がうるさかったので、俺は携帯を耳から離した。
淳?和馬?
中学時代、淳、和馬、響、俺でよくつるんでいた。
仲が良かった。
淳と和馬は俺の過去を知らない。
でも、過去を知らなくても友達は出来るものだ。
過去なんて、ただ邪魔なモノだ。
淳と和馬は、俺が笑わなくても、何も言わなかった。
それでもずっと一緒にいてくれた。
響まではいかないが、
俺にとっては大切な友達だ。
でも…俺は勇気がなかった。
『…やっぱ無理だな』
考え直してみたが、
やはりこの答えもバツ。
何回繰り返したってずっとバツだろう。
『今から迎えに行くから!お前は…いや、何でもねぇや。とにかく迎えに行くから準備しとけ!』
響に俺の答えが聞こえていなかったのだろうか?
…プツ─…ツ──……
静かすぎる部屋に、
悲しくなる電話がきれた音。
響の声がうるさかったので、俺は携帯を耳から離した。
淳?和馬?
中学時代、淳、和馬、響、俺でよくつるんでいた。
仲が良かった。
淳と和馬は俺の過去を知らない。
でも、過去を知らなくても友達は出来るものだ。
過去なんて、ただ邪魔なモノだ。
淳と和馬は、俺が笑わなくても、何も言わなかった。
それでもずっと一緒にいてくれた。
響まではいかないが、
俺にとっては大切な友達だ。
でも…俺は勇気がなかった。
『…やっぱ無理だな』
考え直してみたが、
やはりこの答えもバツ。
何回繰り返したってずっとバツだろう。
『今から迎えに行くから!お前は…いや、何でもねぇや。とにかく迎えに行くから準備しとけ!』
響に俺の答えが聞こえていなかったのだろうか?
…プツ─…ツ──……
静かすぎる部屋に、
悲しくなる電話がきれた音。