飛べない鳥
もう、今日が明日になりそうだ。


この長い一日が幕を閉じようとしていた。


ついさきほど、淳と和馬と響が帰って行った。


俺の部屋に散らかったゴミを放置し、欠伸をしながら笑顔で手を振って帰って行った。


残された俺は、この散らかったゴミと暫くにらめっこ。


ため息を漏らすと、
散らかったゴミをゴミ袋に入れていく。


『片付けてけよ…』


こんな愚痴はあいつらに聞こえない。


さっきまで賑やかだったこの部屋は、今となっては物静かなただの箱だ。


少しだけ寂しい。


俺は使ったグラスを洗い、部屋を綺麗にし、風呂場へと向かった。


蛇口をひねれば自然に熱いお湯が出てくる。


俺はシャンプーを髪に馴染ませ、泡立てていく。



明日も学校。


明後日も学校。


なんて憂鬱なのだろう。
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