飛べない鳥
今日の目覚めは昨日よりマシだ。


いつも見ている朝の番組を見るため、テレビをつける。


頭をかきながら、ガスコンロに火をつける。


その上に水の入ったヤカンを置き、水が沸騰するのを待った。


その間に顔を洗い、制服に着替える。


それが終わる頃にはヤカンの水が沸騰して、ぴゅーという音で怒る。


俺は紅茶のパックを取りだし、コップの中に入れ、その後沸騰したてのお湯を注ぐ。


今日の朝の献立の紅茶の完成だ。


砂糖を少々いれ、甘さを整える。



『あっつ…』


一番最初は必ず熱い。


でも慣れていくとそうでもなくなってくる。


俺はコップを床に置き、
ワックスを持って洗面所へと行った。


少しだけぼさついた髪の毛をワックスで直していく。

長くなった前髪を流し、
後ろの髪の毛を立てていく。


これが俺のスタイルだ。


丁度その頃、響のお迎えが来た。
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