飛べない鳥
俺は仕方なく学校へと向かう。


行きたくねぇなぁ…


でも必ず見えてくる学校。

俺は重い足取りで教室に向かう。


だが足は目的地を変えた。

『屋上行こ』


変更場所は、屋上だ。


どうせ教室で一人なら、
屋上で一人のがまだマシだ。


俺は一段ずつ階段を上がっていく。



─キィー…


朝からこの音を聞くのはまだ慣れない。


俺は光が溢れた屋上へと入って行った。



昨日、ここで菊地唯と話したな…



俺は寝転び、今日も昨日と変わらない青空を眺めた。


『おはよう』


すると誰かが俺に《おはよう》と言った。



『またお前?』



そこには、菊地唯がいたんだ。



俺は構わず、空を見続けた。



『今日もいい天気だね』


菊地唯は俺の横にちょこんと座り、空を眺めていた。
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