飛べない鳥
俺は自分の部屋の六階に着くまで、エレベーターにもたれかかり、立っていた。

そして六階に着き、部屋がある右の方向へと進む。


突き当たりが俺の部屋だ。

鍵をポケットから取りだし、鍵を開け、暗い部屋へと入って行った。



カーテンを開け、部屋を明るくする。


洗濯物が気持よさそうに踊っている。


俺は制服のネクタイをほどき、それをハンガーにかけた。



『はぁ…』


俺はドスッとベットに座った。



なんだか疲れた。


何もしていないのに、
心や体が疲れていた。


『美咲ねぇ…』



俺はさっきの出来事を思い出していた。


美咲も菊地唯と同じで、仲良くなりたい、友達になりたいと言っていた。


美咲には《勝手にどうぞ》と言えたのに、


菊地唯には言えなかった。


何で?


美咲の事はどうでもいいからか?
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