星の唄


散々話した後、結衣は部屋に戻ってきた。
舞衣にはまた来ると約束を残して。

「鈴音さん、今日はありがとうございました。」

「いいえ。またご案内します。今日はゆっくり休んで下さい。」

鈴音は笑顔で結衣の部屋を後にした。


結衣は楽しかったせいか、今日はとても疲れていた。
ベッドに転がり天井を見上げた。

「ここが星月夜になればいいのに…。」

天井に向かい両手を伸ばし、思わず呟いていた。

星を見るのが日課な結衣には星のない生活は難しかった。
どうして人類は星が見えなくなる程、碧い星を汚してしまったんだろう…?
救う方法はもうないんだろうか………?


結衣はいつの間にか眠りについていた……。


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