星の唄
未来

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ひとりぼっちのトナル。
みんな、そばにいるのに。

ずっとひとりだと思ってた。


自分の足で歩いて。
いろんなトナルに出逢って。

いろんなロノを知った。
一人一人のきれいな色を知った。

そのきれいな色はいつの間にか、トナルにたくさんついていて。
ひとりじゃないことに、はじめて気づいた。

トナルはしあわせを知った。


でもまだ知らないものばかり。


トナルは

   トテ
     トテ    トテ
       トテ

と旅に出る。


自分のロノを探して…


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――『星の唄』第七章より


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