星の唄
ユイが目を開けると目の前には扉があった。
眩しくて目を閉じていた間にバーチャル世界のドコカに移動したらしい。
そういえば押した瞬間、浮いたような気がした。
バーチャル世界も浮いたような感覚になる。
しかし、そんなコードの作り方を普通の人は知らないだろう。
(…ここは?)
大きな扉があるだけで周りには何もない。
窓もなく明かりがボンヤリ付いているだけ。
ユイが困っているとフイに目の前の扉が開いた。
「いらっしゃい。」
開いた扉から顔を出したのはソラだった。
「こんにちは。」
「こんにちは。さ、なかへどうぞ。」
「…お邪魔します。」
ユイは不安に思いながら中へ入って行った。