星の唄


外に目をやると黒い星はいつものようにいろんな色に光っていた。
今日ソラの部屋で見た碧い星の写真とは似ても似つかない。


(なぜ黒くなったんだろう…?)


黒くなった話を授業で聞いてはいるが、何故か作り話のようでどうしてもユイには納得がいかなかった。
今日見たあの碧い星がこんなに変わってしまったなら、なぜヒトは今、生きていられるんだろう?
宇宙に逃げたから?
でも、逃げることが出来たなら守る方法もあったかもしれない。


(ヒトは碧い星を捨てたんだ…。)


そう思うとユイは少し哀しくなった。


そのまま窓の外を見ながらユイはいつのまにか夢に落ちて行った…。


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