星の唄


「ソ…ソラはでも仕事はいいの?」

「ん?あぁ、うん。大丈夫。大丈夫な時間にしか来てないから。」

「そう…。」

ソラはユイが毎日のように来るのに、時間が短い時もあるが必ず顔を見せてくれた。
それがユイには心配だったが、少し疑問に思いながらもソラの笑顔に納得した。


ソラがいる時は碧い星について色々話してくれた。
まるで住んでいたかのように詳しく、ユイのちょっとした疑問にも答えてくれた。

ユイは碧い星の空の名前も言い伝えと一緒にたくさん教えてもらった。

『キツネの嫁入り』

『七色の橋』

『ひこうき雲』

『天使の梯子』

『星月夜』

他にもユイには覚えきれないくらい空の数はあった。

教えてもらったの中でもユイが好きになったのは『星月夜』だった。


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