星の唄
星の部屋で一通り泳いだ後、ユイは星の部屋を出て、ソラの部屋を訪れた。
休校の間通うのが当たり前になり、毎日行くことが日課となっていた。
コンコン…
「あれ?いない?」
たいていユイが来るとソラは出迎えてくれていた。
今は仕事中なのだろうか。
ソラの部屋には鍵はないので、いつものように、そのまま中に入ることにした。
中に入ってソラの机を見ても置き手紙もなかった。
いつもならソラがいない日は、置き手紙とオススメの本が一冊置かれている。
手紙はなかったが、机には書類が散らばっていた。
よほど慌てていたに違いない。
少し整理しようとユイは書類を手に取りはじめた。
「”黒い星プロジェクト計画”…?」
書類の山に表紙にそれだけかかれた薄い冊子があったのが目に入った。
思わずユイはそれを手にとってみた。
表紙をめくると次のようなことが記載されていた。
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現在、星は碧いが今後このような生活をしていけば、黒く人類の住めない星になってしまう可能性が高い。
まずは人類の考え方から更生させる必要が…………
――――――――――――――
バッターーーンッ!!!!
「ユイちゃん?!」
「え、あ、はい?!」
凄い音とともにソラが部屋へ戻ってきた。
驚いたユイはとっさに書類を戻し慌てて返事をした。