星の唄
真実
その後、ソラからの連絡はなくなった。
言っていた通り、ソラの部屋へ行くコードも使えなくなっていた。
と、いうよりソラからのメッセージが全て消えていた。
もちろん保護をしていたが、一つも残っていなかった。
手元に残ったのは¨星のかけら¨だけだった。
あの日、部屋に戻ると手の中には¨星のかけら¨があった。
普通、バーチャル世界の中の物を直接持ち帰ることは出来ないはずだ。
バーチャル世界の中のものは幻であって、決して現実にはならない。
それなのに手の中にある。
けれど…それが何故かユイを安心させた。
そして。
2年生の課程が全て終了した。