星の唄
星のかけら
ユイが夢に落ちる前の話になる…。
ソラの説明の後、生徒たちは混乱し、各自部屋で待機となった。
中には落ち着かず、別の部屋に連れていかれた人もいた。
ユイは割り当てられた部屋に戻ってからボーッとしていた。
今は何もする気が起きなかった。
いきなり碧い星があり、今まで家族だと思っていたのは作り物。
自分は実験台、それも家族の了承済み。
それを淡々と話したのはソラ。
そんな事実…受け止められるはずがなかった。
最後、ソラは確かに全てが解ると言っていた。
答えもあると言っていた。
けれど、こんな事なら知らないままが良かった。
答えなんていらなかった。
ユイは心からそう思っていた。
でも。
それよりも。
ソラのあの目を忘れられなかった。
無表情なのに冷たくてあの哀しい目を…。