星の唄
「こんにちは。」
中には、昨日星の部屋で出逢った青年がいた。
ユイに気付き、彼は笑顔で迎えた。
「こんにちは。」
ユイも笑顔を返した。
彼はまた笑った。
昨日初めて会ったばかりなのに、ユイはその笑顔が好きだった。
「ホントに星が好きなんだね。」
「うん。あなたも星が好きなんですよね?」
ユイが恐る恐る聞くと、彼はまたユイの好きな笑顔で答えた。
「うん。星って落ち着くんだ。」
ユイの問い掛けに答えた彼の考えはユイと同じだった。
それから二人は少し話しをした。
好きな星の話、碧い星の話、黒い星の話。
星の話ばかりだったがユイはとても楽しくなった。
こんなに星に詳しい人はユイの周りには一人もいなかった。