星の唄
当然の事ながら、人口も減りつつあった。
異常気象や空気汚染が原因と考えられているが、生れつき病気を患っている子供が増えている。
それを恐れ、子供を産む人の数自体も減っている。
成人していても病に倒れる人が増え続けている。
科学も医学も発達しているが、病の種類も増えていた。
増え続ける病の種類にワクチン開発も治療法の発見も間に合ってはいない。
科学者の中には“人類と碧い星は同時に死を迎える”と言う人まで出て来た。
一部の国では物資や土地を取り合い、争いが絶えず続くことになった。
それは碧い星をさらに傷付ける行為だと誰もが解っていても…
それでも人類の欲望は止むことがなかった。