ニコ★イチ
「大丈夫だよ。これでも体育会系なもんで」



わっ…



にっこり笑った藤岡くんの笑顔がとっても優しくて、思わず見とれた。



「…僕の顔、何かついてる?」



「意外とよく笑うんだなと思って」



「何それ。そりゃ笑うよ」



そう言って藤岡くんはまた優しく笑った。



そうだよね、私が藤岡くんを知らないだけなんだよね。



「中、入らないの?」



「うん、こういうのチョット苦手で。藤岡くんは隣の部屋?」


「うん。僕も実は落ち着かなくて出てきたんだ」


「あは。同じだね」



この空気何故だか落ち着く。


心地いい。
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