ニコ★イチ
繋がらない電話に、悪い想像をし、それを否定してはまた考える。
それを繰り返していると手の中で携帯が震動した。
相手が二湖だとわかり慌てて通話ボタンを押す。
「ニコ?」
『宗ちゃん、こっちにも見回り来たよ』
それで電話に出なかったのか。
想像した最悪の状況は免れた。
「無事なんだね?」
『うん。乃依ちゃんも無事だよ』
「そう。よかったね」
聞きたいのは乃依の事じゃない。
藤岡の事だ。
俺は喉まで出かかった言葉を飲み込んで電話を切った。
それを繰り返していると手の中で携帯が震動した。
相手が二湖だとわかり慌てて通話ボタンを押す。
「ニコ?」
『宗ちゃん、こっちにも見回り来たよ』
それで電話に出なかったのか。
想像した最悪の状況は免れた。
「無事なんだね?」
『うん。乃依ちゃんも無事だよ』
「そう。よかったね」
聞きたいのは乃依の事じゃない。
藤岡の事だ。
俺は喉まで出かかった言葉を飲み込んで電話を切った。