ニコ★イチ
結局、あの時なぜ藤岡といたのかを二湖に聞けず月日は流れた。



「やだなぁ」



いつもの様に学食で昼食をとってると珍しく心が溜息をついた。



まさか心に悩みがあったとは…



「心、溜息なんかついてどうしたの?」


「だってもーすぐテストじゃん!!」



俺はコントみたいにテーブルについていた肘をガクっと落とした。


脳みそまで筋肉でできてる奴の悩みなんて所詮そんなもんだ。



「あたしも不安…」


「また俺が勉強見てやるから大丈夫だよ」



心程ではないが二湖も勉強は苦手だ。
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