LoveLesson
第1話

楽しい悲しい高校生活


「麻衣~!緊張するぅ」
「そーだね・・・」

ここは電車の中。
今日は高校の入学式。
慣れない制服に身を包んだ私たちは、電車のなかで
憂鬱な時を過ごしていた。
電車の自動ドアが開いた。
私は口に飴をひとつ含んだ。

「どこの駅で降りるんだっけ?」

美李架の突然の質問に私は一瞬戸惑った。

・・・・・あれ?もしかして・・・

「美李架!ここだよ!!!」
「マジ?ヤバッ!!!」
席を立とうとしたとき、

―――――ガシャン

ドアが閉まった・・・

「「ああっ!!!」」



キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り響いた。
私たちは予想通り遅刻。
初めて会う先生にお説教されていた。
「ったく・・・・・!」
「「すみません・・・」」
二人で頭を下げていると、一人先生が入ってきた。
「もう一人遅刻した生徒を連れてきました!」
「誰だ?」
「鈴木です。トップで入学することになった
今日も本当は代表として作文を読んでもらうはず
だった・・・・・」
「よし、ここに入れろ」
「分かりました。ほら!鈴木!!」

・・・・・鈴木???

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