クラスメイトは婚約者!?〜Sweet☆Plan〜


「なぁ―に読んでるの?」


「うわっ!お母さん!!」



突然覗き込まれてビックリした


「彗くんのプロフィールじゃない。」



なぜお母さんがそんなに喜ぶ?


「あぁ―まぁね。尚にもらった。」



「そぉ。尚もお姉ちゃん思いね♪」



なんか違う気するけど……


「でもやっぱり好きな食べ物は肉じゃがなのね♪」



「やっぱりって?」



「彗くんのお母様が言ってたのよ。『普段シェフが作った物は美味しい、って言わないのにその時だけは美味しいって初めて言ったんだ。』ってね」



ふぅ―ん。



彗の好みの味だったんだ……



「ねぇ―お母さん。その肉じゃがの作り方、教えてもらうことできないかな?」



「まぁ♪」



だから、なんでお母さんが喜ぶの!?



「ぜひぜひ、教えてもらいなさい!彗くんのお母様にはあたしから話しとくわ♪」


「あ…ありがとう……」



ノリノリな母にちょっと押され気味になってしまったあたし


「じゃあ、あたし帰るね。」



夕食の用意もあるし



「あら。そう?じゃあまたね。彗くんと仲良くするのよ――」



「はぁ―い」



それだけ言って実家を出た

帰り道、ふと彗のプロフィールを見直す



肉じゃがか……


本当に意外……



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