クラスメイトは婚約者!?〜Sweet☆Plan〜
重い足取りのままマンションを出た
「おはようございます。」
いつも通り慶吾さんが笑って待っていてくれた
「あれ?今日は彗の奴、休みか?」
キョロキョロと周りを見渡す慶吾さん
「うぅん。先に学校行ったみたい」
「そっか」とそれだけ言って車のドアを開けてくれた
車に乗り、つい横を見てしまう
いつもだったら隣に彗が座っていて、少しだけど話をする
もうあたしの中じゃそれが当たり前になっていて……
こんな風に無くなるなんて思ってもみなかった
「………さま……沙羅様!!」
「は!はい!」
呼ばれていたことに今、気付いた
「昨日はどうでしたか?彗喜んでいました?」
「え………」
「肉じゃがですよ。肉じゃが。沙羅様、頑張って作り方奥様に習ったんでしょ?」
慶吾さんが弾んだような声でそう言った