クラスメイトは婚約者!?〜Sweet☆Plan〜


「…………ッツ!!」



俺、本当にバカ……



あいつの話しを聞こうともしないで……



『一応尚くんに作り方のメモを渡したんだけど…ちゃんと沙羅ちゃんに渡してくれたかしら?』



あの白い封筒か……




「すみません。また後で電話します」



『ちょっと!彗?!』



無理やり携帯を切ってまた走り出した



何もかも俺の勘違い……


弟だって知らなくてあいつにひどいことを……



許してくれないかもしれない……


でも!それでも!!



この気持ちだけは伝えねぇ―と!!






走って走って俺らの部屋の階まで来た


カードキーでドアを開け中に入る



シーンとした空気が流れるだけで沙羅の姿は見当たらない



< 162 / 330 >

この作品をシェア

pagetop