Ghost Lovers
青藍
真っ赤なLip
――あれから。
月日がたつのはあまりにも早いもので
私がこの幽霊屋敷に来てから
もう一週間が過ぎようとしています。
「はあぁぁ~~……」
でも、ここまでお客さんが来ないとは
思ってもみませんでした。
「…デカイ溜め息だな…」
「ゲッ!凜!」
「何だその反応は。失礼な。」
大広間の豪華なソファに寝そべって
ただただ怠惰な時を過ごす。
天井を見上げては寝返りを打ち、クッションを抱きかかえては溜め息を吐く。
そんな私の視界に、ひょっこりと凜の顔が見えた。