Ghost Lovers

今まで見たこともないような
凜の態度の変化に、くすりと思わず笑いがこみ上げる。

笑うなと凜は呟いて
その砂糖まみれのコーヒーをすすった。


「…ん゛、」
「あははっ!!淹れなおそうか?」
「…い、や。大丈夫だ。」


口先では酷いことばかり言っても、
彼らを追い出さないということに
素直じゃないな、と思う。


(…不満があるなら追い出したらいいのにね。)



「油断するな。」
「はいはい。それ何回目よー。」
「何回でも言う。」


私は簡単に受け流していつも笑うけれど
凜の表情は真剣だった。

お前が心配だからと、毎回言って。


心配してくれることは…悪い気は、しないかも?

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