Ghost Lovers
「は…?住む…?」
そうよ、と震える声で呟く。
「私はこの家を買い取ったの!
空き家だったから住みついたのかもしれないけど……」
「あなた、人間じゃないんでしょ?!」
「で…ででで出てってください!!」
何が何だか分からない、といった様子の悪魔。
ゆっくりと私から離れると
片足を立ててその場に座り込んだ。
すると、徐々に口元が笑みの形に変わって
ククッと低く喉を鳴らして笑った。
「住む?お前が、ここに?」
「そ…そうよ…っ」
「笑わせるな…」
「こっちは真剣なんだからっ!」
妖怪なんかと一緒に住むなんて……
どんなにカッコよくたって絶対無理!