Ghost Lovers

変態ですか?

と続けかけた声は、彼の鋭い視線のせいで
飲み込んでしまった。


何がそんなに可笑しいのかは分からないが
口角をニィと上げて微笑む彼は
まさに悪魔というか……



でもこの笑顔、
忘れもしない。


やっぱりあの夢の悪魔だ。



「それどういう意味…」
「ここも俺だけでやっているからな。
 人が足りねぇ。」
「はぁ。」


口を開けたままの私の顎が、悪魔の指に
クイと持ち上げられて
私たちは真正面に向き合う。


ちょっと待って。
何この展開。


「お客も少なくてな……俺の生活も危ういんだ。」
「へぇ。」



また、悪魔はにんまりと笑った。



「人間がいると聞けば……いい客寄せになるだろう?」



つまり、餌引き?



「……。」
「な?」




「はあぁぁあ??!!」



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