Ghost Lovers

……と言い返したくても
凜の整った顔立ちは、何というか…威圧感がある。
やっぱり人間離れしてる。

押し黙ってしまった私に追い打ちをかけるように
一歩ずつゆっくりと近寄ってくる。


「な…何よ、」
「ククッ…」


固まってしまった私の首に、
サラサラの凜の白銀の髪が触れた。




「あの時すぐに俺の名を呼んでいれば…
 すぐ、助けてやったのに。」



――は?

耳元で囁かれた言葉に、絶句した。
それはつまり。

< 69 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop