Ghost Lovers

今の言葉で、一気に眠気が覚めた。
何で?朝ごはん?

……龍の?



「朝、ごはん?」
「うん。そぉー。」


食べるの?と尋ねると、
こくんと喜代は頷いた。
こんな夜中に、朝ごはんという響きが何だかおかしい。


凜は、妖怪は食べ物食べないなんて言っていたくせに。
でも居候にしろ――…一応お客さんなんだ。
それに、神様は崇めたほうがいいのかな、なんて。


これも仕事かと思い、私は渋々体を起こす。




「…何、食べる?」


私の言葉に、喜代は一転。
パァッと表情を輝かせた。



「……お肉っ!!」




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