Ghost Lovers
え~なんて、気の抜けた声を発し
喜代が馴れ馴れしく、私の頭を両手でわしゃわしゃと撫でる。
「僕は大丈夫だって~。ほら、仲良くなれたし!」
「仲良くなるな。」
いつどこで、仲良くなったのか分からないが
嫌…な感じはしなくて。
ふふ、と私も笑った。
「仲良くなるよ。」
ムカつくところも、うるさいところも
優しいところも、楽しいところも
――彼らの、本当の姿も
恐怖は、いつか晴れるだろうか。
いつか、心から受け入れられる時がくるのかな。
来たら―――いいな
「だが。」