Ghost Lovers
afternoon DATE
眠い。
今は、本当にそれだけしか考えられない。
射し込んでくる朝日が、
そして部屋にある大きな窓が
今はどうしてか恨めしかった。
「あ゛~…寝れない…」
あの後、一応ご飯らしきものを食べられたのはよかったけれど
喜代のテンションについていくのが精一杯で、
結局この夜は一睡も出来なかった。
やっぱり…あれだ、
人種の違いを乗り越えるのは難しそう。
「くそう。今頃すやすやと寝てるんだろうな!」
虚しい独り言と分かっていながらも、
無駄に隣の部屋の壁を叩いてみる。
隣の部屋――つまり、凜の部屋。
彼も夜行性なのだから、今は眠っているだろう。
私はこんなにも眠れなくて苦しんでいるのに!!
「人類の体内時計はおかしい~~」
日が当たると活動する、そんな当たり前のサイクル。
昨日まであんなに濁って、暗かったはずの空は
今はこれでもかというほど晴れていた。
もちろん、私の角部屋は明るくて
これじゃあ眠れやしない。