夢で見た君との空
どんな気分よ!と軽く突っ込んでみる。
でも……誘われた?あたし、章に誘われたの?

嬉しさが一気にこみ上げてきて、あたしは急いで返事をした。

【いいね!どこ行けばいいの?】

返事はすぐに来る。

【校門のそばで待ってるから、ひとりで来いよ!】

「校門、ね」

あたしは呟いて、そっとトイレを抜け、ユリちゃん達がまだ教室にいるのを確認してから、大急ぎで校門まで走った。

「莉亜!」

あたしの、大好きな大好きな声。
振り向いたそこには、屈託のない笑顔で笑う章がいた。
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