夢で見た君との空
「ほい」
「あ、ありがと……」

今日一番の沈黙が流れる。
近くの公園まで来たあたし達。
周りで遊んでいる小さい子達はもう帰る時間。
それぞれの家路へと急いでいる。

「楽しかったね!」

あたしは章に明るく話しかけた。

「だなー。莉亜って面白いんだな♪」

章はあたしに笑ってくれる。

「面白い?」
「うん、面白い。俺がユーフォーキャッチャーで取る度にいちいち喜ぶし、すっごい嬉しそうだし」

章はくっくっと笑った。

「だって、すごいよ、章。こんなにうまいと思ってなかった!」
「じゃあ俺ってどんなだと思ってたの?」

章は意地悪そうに微笑んだ。
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