夢で見た君との空
「すぐ、可愛いって思った。よく考えたら、中学も一緒だったんだよな」
「えー?知らなかったの?」

ガーン……。
中学の時から片思いしてたのに。
あたしは少しショックを受けた。

「ごめんって!でも、すぐ気になって仕方なくなって、目立つ方法考えた。女子を仲良くすれば、目立つかな?って思って……」
「そうなんだ」
「そ。でも、莉亜は興味もくれなかった」
「そうかな?」

そんなことないよ!って言いたいけど、言えない。
あたしは意気地なしだから。
勇気なんて、ひとかけらも無い。

「だよ。でも、どうにかしたくて……。それで今日やっとメアド手に入れた♪」

章は嬉しそうに笑う。
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