夢で見た君との空
残されたあたしと、お姉サマ方と、周りの野次馬達。
あたしはお姉サマ方に連れられて、旧校舎まで行くことになってしまった。



「あの……あたし、何かしましたか?」

これでも、普段は目立たないようにしてるのに……。
今日はツイてないのかも。

「分からないの?」
「アナタ、本気なんでしょ?」

口々にあたしに向かって文句をぶつけるお姉サマ方。
なんのことか分からないあたしに、その中でもリーダーらしき、派手なお姉サマがあたしを睨んだ。

「アナタ、斉藤莉亜さんよね?」
「はい……」
「自分がしたこと、分からないのよね?」
「はい……」
「じゃあ、教えてあげる」
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