sweet

「うん…お前は俺のものだから…。」



海斗は耳元でそうささやくと私にそっとキスをした。



初めてのキスでたぶんうまくはできてないと思う。



でもこんなに幸せな日はいままで数えるほどしかないだろう。



海斗…好きだよ。




「ガタっ」



物音と一緒に私と海斗ははなれた。



その方向を見ると…メグがいた。



「メグっ…。」



メグがだんだん私に近づいてくる。




「どうして…詩音?応援するんじゃなかったの?」




「あの…あのねっ。…メグ…これは!「もてあそばないでよ!」




私の言葉をさえぎってメグが叫ぶ。




海斗は状況をはわく出来ていたのだろうか…。




「あんたは!詩音は私の気持ちもてあそんでたんでしょ!あの時も!」




「違うの!あの時は…私、メグを応援しようって!思ってたよ!」




「じゃぁ今は?」



「それは…っ。」



言葉につまる。



今は…海斗を好きになってしまったからっ。



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