sweet
ー朝



「おはよっ。」




玄関から出るとメグの声が聞こえた。




「おっはよー!」




私もメグに走り寄って言葉をかけた。




もう自然に話せるようになっていた事に少し安心した。




「よぉっ!仲直りさん達!」




背後から肩をたたいてきたのは智だった。




「昨日は絶交だから!とか行ってたのにさぁ…。」




私はそういいかけている智の頭を一発たたいた。



「痛っ~!」



「もういいの!そのことは!」



「!」



智が頭を押さながら何かに気づく。



「あっ!海斗!」



智が走っていく方向に私も向きを変える。



海斗だ!



「お!智!」




「へへっ。偶然だなぁ!ほら彼女さん!」




智は私の手をつかんで海斗に近づける。




「えっと…あの…。」




海斗と目がぱっちりあう。




なんか無駄に緊張してきた…。




「行こう。詩音。」



え??



海斗が急に私の手をつかんで走る。




「おい!待てよ!海斗!詩音!」



「え!ちょっと!智!?」
< 56 / 58 >

この作品をシェア

pagetop