王子様のKiss
靴を履いて、シャッターを勢いよく開けた。
「ちょっ…おい!」
「すいません!」
「まっ…待てよ!!」
引きとめる声が聞こえてきたが、
それを無視して、私はドアを開けて保健室から出て行った。
「はぁ…」
保健室を出て、
少し経ったら、ため息をつく。
……びっくりしたぁ…。
心臓止まるかと思った…。
だって、あんなに男子と接近したの、
久しぶりだからなぁ。
なんで、あんなに驚いたのか…
それは…
私が…
男の子が苦手だから…
ちょっとした理由がある。
だから…嫌いとは言わないけど、
苦手なんだ…