王子様のKiss
そんなことを思いながら、俺は教室へ戻った。
教室についたら、すぐ女子が俺を取り囲む。
…俺は、ご主人様か!
「浅野くん大丈夫?」
「あぁ…」
「もう、直ったの?」
「あぁ…」
「具合悪くなったら言ってね?」
「あぁ…」
…いきなり質問攻め。
返す言葉は、一言だけ。
だって、困んねぇ?
…まぁ、いつものことだけど。
「どけてくんない?」
軽い口調で言う。
「もっと、話そうよ~!」
……いいから、どけよ…!