王子様のKiss
「よ…よけてくださいー!!」
「…っ!」
んな、無茶な!!
よけれなかった俺は、
反射的にその女を支えた。
が、支えきれずそのまま一緒に後ろへと倒れた。
俺が下敷きになる。
「…痛って…」
「あ…あの、すいません…!」
「あぁ…大丈夫……って、あ。」
「あっ!」
顔を上げて見えたのは、
保健室で出会った女だった。
このとき俺の心臓が、
妙に鼓動が、
早まっていたのは…
気のせいか…?