王子様のKiss
…
……おい待てよ?
なんで俺は、こんなに家の近くまで来てんのに、なんで夢夏と一緒にいんだ??
こいつの家…どこだ…?
疑問を抱きつつも、俺は自分の家まで来てしまった。…夢夏も…一緒に…
「…おい、お前の家って…」
「?…ここだけど…」
と言って、夢夏が指したのは、俺の丁度向かいの家。
「…マジか……」
どうりで、一緒だと思った。
俺も自分の家を指差して言う。
「ここ、俺ん家。」
「……ええぇ!!?」
「びっくりしすぎ」
「だ…だって…!近い!」「ああ…」
驚いてる夢夏。
そしてすぐいつもの笑顔になる。
「そっか、こんなに近かったんだ」
「そうらしいな…」