恋愛詐欺‐高校生‐

教室を出て昇降口につくと、薄暗くて、やけに生徒のくつばこだけが妙に浮き上がっているように見える。



私以外の生徒はもう誰もいないのかも知れない。



自分のくつばこを開けるとロッカーの無機質な音が遠くで響く。



そのキー…と言ぅ音が不気味で、怖くなって、走って校舎を飛び出した。